ADELANTEの英語とスペイン語が好き -3ページ目

【映画】特別完全版はダメ@「地獄の黙示録」

私はフランシス・コッポラ監督の「地獄の黙示録」を、この映画の初公開以来長らく、今まで見た外国映画のなかでナンバー3に入れてきた。それほど想いのつよい映画です。

約50分のフッテージが追加され「地獄の黙示録・特別完全版」として数年前に公開された作品のDVDを、昨夜久し振りに引っ張りだし見てみた。

昨夜の視聴は、50分の追加作業がこの作品をボロボロにしてしまったというのを再確認する時間でしかなかった。(今後はレーザーディスクで持っている旧版だけ見ることにします)

まず、主人公たちとプレイメートとの○○シーンの挿入は苦痛以外のなにものでもなかった。

そしてフレンチプランテーションのフッテージは悪い映像でもないし、短編作品としては好きだが、この作品のテーマとは関係のない章でありしかも物語の流れを大きく遮り、しかもコース料理で二回メインディッシュがでるようなものなので、本来のクライマックスであるカーツ大佐のエピソードが、そしてこの作品のテーマが埋もれてしまう・・・。(ウィラード大尉のキャラクターも印象が変わってしまった)

しかし、マーチン・シーン演じるウィラード大尉のモノローグはやはりよいなあ。(この作品のオーディオをiPodで聴きたいなあ)

【英語】「ア」の音はひとまずおあずけ

前回、「ア」の音には下記のような10のパターンかあると書いた。

(1)「body」の「o」(めいっぱい口を開けた「ア」/英国英語では「オ」の範疇)
(2)「cat」の「a」(キャット、チャットに近い?!)
(3)「cut」の「u」(日本語の「ア」にいちばん近いらしい)
(4)「bird」の「ir」(ここのところ話している「э':(r)」の音です)
(5)「air」の「air」(「エ」+伸ばさない「э'(r)」の音)
(6)「car」の「ar」((1)の「body」の「o」+伸ばさない「э'(r)」の音)
(7)「for」の「or」(「オ」+伸ばさない「э'(r)」の音)
(8)「about」の「a」(「ア」、「オ」、「エ」ともつかない曖昧な音/アクセントがないため)
(9)「mine」の「i」(「アィ」という二重母音)
(10)「out」の「ou」(「アゥ」という二重母音)

英語には日本語だけでなく、スペイン語など他国語にもない音が多すぎる。

日本語にない「R」と「L」の区別、日本語と南米のスペイン語にない「TH」の音、日本語にもスペイン語にもない「V」の音、そしてスペイン語だけにない「Z」の音・・・などはなんとかなっても、
ああまで母音である「ア」の音にバラエティがあってはかなわない。しかも、「R」、「L」、「TH」と「V」の音と違い、「ア」の音はアルファベットやスペルと一対一で対応していない。

「ア」の発音の10のパターンの《音》は徹底的に覚えるとしても、「э':(r)」の音を学んだことを収穫として、「ア」の発音とスペルの関係などいちばん重要な「ア」の発音の勉強は、しばらく横に置いておきたいと思う。

発音できれば聞き分けられるはずだから、まず10パターンある「ア」の《音》をよく聴き分けることだけに専念します。

【英語】頭のなかが変になってくる@「ア」の発音

松澤喜好さんの「英語耳」で「ア」の発音のおさらいをしているのですが、頭のなかが変になってきます。

「ア」にかかわる音だけで六つあるのです。(>_<)(英国英語はもう少し単純らしい)

で、伸ばす音とふたつの「ア」の組み合わせそして二重母音を入れるとそのパターンは下記の10パターンにまで増えます。

(1)「body」の「o」(めいっぱい口を開けた「ア」/英国英語では「オ」の範疇)
(2)「cat」の「a」(キャット、チャットに近い?!)
(3)「cut」の「u」(日本語の「ア」にいちばん近いらしい)
(4)「bird」の「ir」(ここのところ話している「э':(r)」の音です)
(5)「air」の「air」(「エ」+伸ばさない「э'(r)」の音)
(6)「car」の「ar」((1)の「body」の「o」+伸ばさない「э'(r)」の音)
(7)「for」の「or」(「オ」+伸ばさない「э'(r)」の音)
(8)「about」の「a」(「ア」、「オ」、「エ」ともつかない曖昧な音/アクセントがないため)
(9)「mine」の「i」(「アィ」という二重母音)
(10)「out」の「ou」(「アゥ」という二重母音)

んんん、「R」と「L」の区別以上に頭のなかが混乱してきた。(>_<)(>_<)(>_<)

【英語】「荒野の決闘」+「駅馬車」と「シェーン」、そして「地獄の黙示録」に「スターウォーズ」

ジョン・フォード監督の二つの代表作「荒野の決闘」と「駅馬車」は英語の勉強に最適だ。英語の台詞がシンプルで平易だからだ。

逆にアラン・ラッドの「シェーン」は、「荒野の決闘」や「駅馬車」にくらべると、台詞はシンプルでも平易でもない。(英語字幕を見るかぎり、難解なわけではないのだが) それにもぐもぐ喋っているように感じらるた。

「荒野の七人」の英語も、「荒野の決闘」や「駅馬車」より「シェーン」の英語に近かった。(西部劇の英語って、日本で言えば江戸時代の終わりから明治の初めが時代設定だから、日本の時代劇と同様に、19世紀の後半にアメリカ西部で喋られていた英語を模倣しているのだろうか・・・)

さて、フランス・コッポラ監督の「地獄の黙示録」は私が初めてFワードの洪水にあい戸惑った映画だが、この映画で淡々と流れる主人公・ウィラード大尉を演じたマーチン・シーンの独白は、大学卒業当時の私のリスニングのトレーニングに大きく貢献した。

というのも、物語のナレーションを兼ねているウィラード大尉の長い独白と映画の台詞がカセットテープで発売され(ビデオテープではありません)、この映画に感銘を受けた私は、カセットテープを買い自宅に戻るとあきるまで聴いたからだ。だから、いくつかの独白は今でもそらで言える。(今夜は「地獄の黙示録」を久し振りに見ようかな)

英語の勉強にいちばん役立った映画は「スターウォーズ」の旧三部作だった。「That's it.」や「I have a bad feeling about this.」などの多くの有用な表現をこの映画から仕入れた。

【サッカー】メディアはガックリ?@日本代表の白星発進

昨夜、バーレーン対日本戦が行われたらしい。(「シェーン」を見ていました)

試合が始まるまでは、日本がこの試合に負けたら岡田監督の解任もある、と日本のスポーツ・メディアははしゃぎまくっていましたが、
勝ってしまったのでどうトーンダウンするのでしょうか。

日本のスポーツ・メディアってかなり付和雷同的で、バッシングが好きだよねェ。(野茂投手のアメリカ進出のときがよい例)

巨人のオーナーが、ボストン・レッドソックスがアマチュアの超有望選手に手を伸ばしていることに文句をつけているようだけれど、ドラフトのルールは日本で野球をやりたい(アメリカでやる自信がない)と言っている選手にだけ適用されるべき島国ルールであり、選手がアメリカで野球をやりたいと言ったら通じないのです。
#絶対に国籍で選手を日本に縛りつけてはいけない。

それより、人工芝をやめるなど日本のプロ野球をもっと魅力的なものにしなさい、と言ってやりたい。

【英語】フランス語の「R」の音

フランス語の「R」の音って、例えば「肉体の悪魔」のジェラール・フィリップのジェラールが「ジェハール」と聞こえるように、英語の「R」とかなり違う音というイメージを持っていましたが・・・、「荒野の決闘」のWyatt Earpの「э':(r)」の音を聞いていて、フランス語の「R」の音と「э':(r)」は、実は、かなり近い音だなと思うようになりました。

「ジェハール」、「Earp」と言ったときの舌の位置を確認してみてください。

この「э':(r)」の音は「シェーン」でも、「You're hurt.(怪我してるんだ)」や「I heard about you.(お前の噂は聞いている)」という台詞で聞くことができ、日本語の「アー」とは似ても似つかない音だということが私にもよくわかりました。(例えて言えば、「ha~」と発音しようとして子音の「h」を発音しなかった音に近い)

<改稿>【映画】牧場主の苦渋@「シェーン」

シェーン.jpg シェーン2.jpg

アラン・ラッドの一世一代の西部劇「シェーン」を半年振りに見ています。

この映画の白眉はやはり最後のシェーンと黒づくめの悪役ウィルソン(ジャック・パランス)との決闘です。

この拳銃の早打ちによる決闘シーンは、数ある西部劇の決闘シーンのなかでも最高峰のひとつに数えられるでしょう。

いつ見ても素晴らしい!

さて、今、英語字幕付きで本日二度目の鑑賞中なのですが・・・、日本語と英語って音ががこんなに違うものかと改めて感じているところです。(二十歳過ぎ、英語の発音に耳が慣れるまで一年近くかかったのも当然だ)

ラストシーン近くで少年がシェーンに「It's bloody. You're hurt.」というシーンがありますが、「hurt」の発音がたしかに「hэ':(r)t」であると確認しました。

「シェーン」は最初から最後まで緊張の糸が切れません。でも、悪と言えるのは拳銃つかい(Gunslinger)のウィルソンと牧場主の弟の二人・・・、牧場主のライカーのリーダーとしての苦渋はきちんと描かれています。

それにシェーンにしても拳銃つかい、ウィルソンとの立ち位置はさほど変わらないのです。(それは「荒野の決闘」のアープ兄弟とクラントン父子も同じ) 「荒野の決闘」でもクラントン父子は完全な悪役ではなかった。

【映画】「アラビアのロレンス」@テアトルタイムズスクエア

テアトルタイムズスクエア

ショーン・ペン監督の映画「Into the Wild」を今日見に行った劇場で、来年の正月にデイビッド・リーン監督の名作で、ピーター・オトゥールの出世作にして最高傑作の「アラビアのロレンス」をリバイバル公開するようです。

昔の映画がリバイバルされるなんてここしばらくほとんどなかったことです。

この映画のレーザーディスクは持っていますが(DVDじゃないよん)、この映画だけはテレビの画面では決して見てはいけない大スクリーン仕様の作品です。(本当はこの映画のためだけに、テアトル東京を再建築して欲しいくらい)

いやあ、楽しみだなあ。(^_^)

写真はテアトルタイムズクエアから見た新宿です。

【映画】"I am here!"@「Into the Wild」by ショーン・ペン

ショーン・ペン監督の映画「Into the Wild」は「I am here!」とひとり(または独り)の若者が静かに、しかし心の底から、叫んでいる作品でした。

それは欲望にまみれた「Heart of Darkness」の船旅ではなく、音楽のちからに勇気づけられた「On the Road」の自動車旅行でもありませんでした。

主人公が生きそして死んだ世界は、ある意味、「In Watermelon Sugar」の「iDeath」に似ていましたが、自分の存在を示すには、「iDeath」と違い人間のコントロールがきかない場所でした。

そして彼は「The Farthest Shore」の《the Children of the Open Sea》ほどの経験と「Wisdom」も持っていませんでした。

無謀という言葉がやはりふさわしいけれど、「iDeath」がそこにあるかぎり人がそこに惹かれるのは仕方のないことです。

リチャード・ブローティガンの「In Watermelon Sugar(西瓜糖の日々)」をもう一度読みたくなりました。

<改稿>【英語】「Earp」の音@「荒野の決闘」

荒野の決闘

「荒野の決闘(My Darling Clementine/いとしのクレメンタイン)」の主役、OK牧場の決闘で有名なワイアット・アープ(Wyatt Earp)、つまり「Earp」の「ear」の音は「bird: bэ':(r)d」の「ir」の音や「early: э':(r)li」の「ear」の音と同じだ。

この音はこの映画でよく出て来る「marshal: mα':(r)∫l」の音とくらべれば一目瞭然だ。

松澤さんにによると、この「э':(r)」の習得が「R」の音の理解に繋がるらしい
#主役のヘンリー・フォンダが「Earp」と名乗るシーンもあり、この映画は「э':(r)」の音を勉強するには最適だ。

ところで、松澤さんの言っていた「heart: hα':(r)t」と「hurt: hэ':(r)t」の違いは、私の思っていた音と逆ですね。「ear」のスペルがイコール「э':(r)」ではないようです。(「hurt」が「hα':(r)t」だとばかり思っていた) 

ま、「heard」はやはり「hэ':(r)d」なのですが・・・。(ちなみに「hard」は「marshal」と同じで「hα':(r)d」です)

また、「ear」のスペルは、「耳」にあたる英語で「ear: i'э(r)」とも発音するし、「year(年)」は「ji'э(r)」で「ear(耳)」の音とも微妙に違います。

こういうのって本当に微妙ですね。